2016年9月5日月曜日

<建物の標準的な建築価格表を使って、取得価額を計算>


建物をかなり昔に購入してその取得価額が分からないということがあると思います。
そういう場合には、概算取得費の計算方法があります。
これは譲渡所得の収入金額に5%を乗じて計算します。
同様に、「建物の標準的な建築価額による建物の取得価額の計算表」を用いて計算する方法もあります。
具体的には、建物の建築年月日を登記事項証明書等で調べます。
次に、国土交通省の「建物の標準的な建築価額表」で、その建物の1㎡当たりの建築単価を調べます。そして、その建築単価に、その建物の床面積を掛けたものが、その建物の取得価額になります。分かりやすく算式で表すと、
建物の取得価額 = 建物の標準的な建築価額表による建築単価 × 床面積
ということになります。
例えば、昭和49年に建てた鉄筋コンクリート建物(延べ床面積100㎡)であれば、
「建物の標準的な建築価額表」より、1㎡当たりの建築単価が90,100円になりますので、
90,100円×100=9,010,000
これが、その建物の取得価額となります。
なお、建物の取得価額と取得費の違いについては、後述させて頂きます。

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