2016年9月12日月曜日

<建物の取得価額と取得費の違い>

建物を売った場合の譲渡所得の金額の計算方法は以下のようになります。
譲渡所得の金額 = 譲渡対価 - (取得費 + 譲渡費用)
ここで少し難しいのは、建物の取得費は、買った時の価額ではないということです。
取得費を理解する上で、まず取得価額との違いを知って頂くことが重要です。
取得価額と取得費の違いは、言葉で説明すると難しく感じるかも知れないので、以下の計算式で把握して下さい。
建物の取得価額 = その資産の購入代価 + その資産を事業の用に供するために直接要した費用
建物の取得費 = 建物の取得価額 – 減価償却費相当額※
※減価償却費相当額は、その建物が事業の用に供されていた場合と事業の用に供されていなかった場合によって計算方法が違います。
・事業の用に供されていた場合
建物の取得の日から譲渡の日までの減価償却費の累計額
・事業の用に供されていなかった場合
建物の取得価額 × 90% × 旧定額法の耐用年数の1.5倍の償却率 × 経過年数取得価額と取得費の違いは、上記のように計算式にあてはめて考えていくと分かりやすくなると思います。

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