2014年4月28日月曜日

税金まめ知識:税務調査が多い季節は?


さて、いよいよ税務調査の季節になりました。

 

税務調査の季節?

 

税務署では7月に人事異動があります。

 

この関係で、6月、7月は税務署内での引継等の作業が忙しくなります。

 

また、その少し前の2月、3月は法人担当職員も個人の確定申告の応援に入ります。

 

ですから、その間にあたる4月、5月は非常に税務調査が多い季節ということになります。

 

そういう意味で、この季節はゴールデンウィークどころではないという企業も結構あります。

 

税務調査では、心配事の一つとして、どの税目を何年分調査されるのかという点があると思います。

 

これについては、平成23年度の税制改正において、税務調査手続の明確化等を内容とする国税通則法等の改正が行われています。

 

この中に、事前通知という項目があり、現金商売等、事前    通知をすることで正確な事実の把握を困難にする場合等を除き、

 

「原則として、納税者に対し調査の開始日時・開始場所・調査税目・調査対象期間などを事前に通知する」

 

となっております。

 

ですから、どの税目を、何年から何年分までを調べられるのかということは税務調査の事前に分かることになっております。

 

 

 

詳しくは、中央財務までご連絡下さい。

 

 

近畿税理士会所属 税理士 渡辺裕

 

2014年4月19日土曜日

税金まめ知識:相続発生!何をいつまでにしなければならないの?

前回、相続税の納税者が201511日以降増えるという話をしました。

 

では実際に相続が発生した場合には何をいつまでにしなければならないでしょうか。

 

次をご覧下さい。

 

 

相続の開始(死亡の日)

 

死亡届の提出(7日以内)

 

相続放棄・限定承認(3ヶ月以内)

 

準確定申告(4ヶ月以内)

 

相続税の申告(10ヶ月以内)

 

 

時系列で大きく分けると上記の通りです。

 

特に気をつけたいのは3ヶ月以内にしなければならない相続放棄・限定承認です。

 

 

相続放棄は、資産も債務も承継しないことをいいます。

 

例えば、資産が1,000万円で負債が1億円の場合には相続を放棄した方がいいことになります。

 

相続を放棄する場合は簡易裁判所に相続放棄申述書を提出して下さい。

 

 

限定承認は、資産の範囲内で債務を弁済するものです。

 

手続きは非常に大変だということも覚えておいて下さい。

 

 

相続には色々と気をつけないとダメな点が多いので気をつけて下さい。

 

 

 

詳しくは、中央財務までご連絡下さい。

 

 

近畿税理士会所属 税理士 渡辺裕


2014年4月12日土曜日

税金まめ知識:相続税を払う人が増えるって本当?



相続が発生。

 

想定外であってもなくても、お葬式や様々な手続きで多忙になるという方が多いと思います。

 

そんな時でも忘れてはならないのが相続税の申告です。

 

うちには関係がないと思う方もいるかも知れませんが、今後は今まで以上に注意が必要です。

 

相続については、この金額までであれば課税されないという基礎控除というものがあります。

 

基礎控除はこれまでは、

 

5,000万円 + 1,000万円 × 法定相続人の数

 

でしたが、

 

201511日以降は、

 

3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

 

に変更されます。

 

 

例えば、

 

4人家族(父、母、子ども2人)の父が亡くなった場合、法定相続人は母と子ども2人の合計3人ですから、

 

これまでは、

 

5,000万円 + 1,000万円 × 3人 = 8,000万円

 

でしたが、

 

201511日以降は、

 

3,000万円 + 600万円 ×3人 = 4,800万円

 

となります。

 

つまり、基礎控除が40%も低くなります。

 

この基礎控除の改正によって相続税の納税義務者はこれまでより大幅に増加すると言われています。

 

相続税については、現預金だけでなく土地や建物等についても課税されます。

 

そのため、現預金以上の相続税を払わなければならないということもあり、相続税を払うために借入をせざるを得ないというケースもよくあります。

 

ですから、生前から、出来れば長期間かけて相続税対策をしておくことが重要です。

 

 

 

詳しくは、中央財務までご連絡下さい。

 

 

近畿税理士会所属 税理士 渡辺裕

2014年4月5日土曜日

お金に関するエトセトラ:車を持つと1年にいくらかかるの?

消費税がこの4月に増税され、家計が厳しくなったという人も多いと思います。

 

家計の中で大きなウェイトを占めるものの一つとして車にかかる費用があります。

 

では、車を保有すると1年間にいくらかかるでしょうか。

 

仮に1,300ccの普通自動車を250万円で購入したとします。

 

耐用年数は6年ですが、10年使うとすると、

 

2,500,000円÷10=250,000

 

自動車税は 34,500

 

車検は新車を購入すると最初は3年ですが、それ以後は2年おきですので、

1回約100,000円÷2=50,000

 

自動車保険は等級等によっても違いますが、年約70,000

 

駐車場代も場所によって違いますが、

月約10,000円×12=120,000

 

合計年約524,500

 

これにプラスアルファ、ガソリン代、外での駐車代等がかかってきますので、少なくみても年約600,000円(月50,000円)は負担していることになります。

 

消費税の増税で家計が苦しいという方は車の保有を見直してみてもいいかもしれませんね。

 

 

 

詳しくは、中央財務までご連絡下さい。

 

 

近畿税理士会所属 税理士 渡辺裕